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JSRグループ、EPDMの生産能力を増強
-グループ会社の錦湖ポリケムで新プラント建設-

製品情報 2011年01月11日
 JSR株式会社(社長:小柴満信)はEPDM(エチレン・プロピレンゴム)事業の供給体制強化を図るため、グループ企業である錦湖ポリケム(本社:韓国ソウル、社長:吉 炳偉)において新たなEPDM製造プラントを建設することを決定しました。新プラントの生産能力は年間60千トンで、既存工場の位置する韓国麗水国家産業団地内に建設し、2013年9月からの稼動を予定しております。

 EPDMは自動車部品、電気/電線絶縁被覆素材、タイヤチューブ、一般産業用ゴム部品素材など、生活の中で幅広く活用される合成ゴムの一つです。現在急速な市場回復により需給が逼迫しており、中長期的にも旺盛な需要が続く見通しで、安定的な供給体制の構築が課題となっていました。

 錦湖ポリケムは1988年1月に年間13千トン規模の工場を立上げ韓国で初めてEPDMを生産し、韓国市場の需給安定と自動車産業発展に大きく貢献してきました。尚、同社はこれまで3度の能力増強を行い、現在90千トンの生産能力を有しており、新プラント稼動後は合計150千トンとなります。

 JSRは今回の増設を通じ、韓国内外の自動車部品メーカーのグローバル化や中国・インドなどアジア諸国の急速な成長による需要増加への供給体制を整えると共に、JSRグループとして品質・コスト等の競争力の強化と事業規模の拡大を図り、世界におけるEPDMのリーディングカンパニーを目指して参ります。JSRグループとしては鹿島工場の36千トンと合わせ年間186千トンのEPDMの生産能力を保有することになります。

 <新EPDMプラント概要>
 生産能力:60千トン/年
 着   工:2012年7月
 竣   工:2013年6月末
 稼動開始:2013年9月