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JSR、SEMATECHのEUVリソグラフィプログラムに参加

企業情報 2010年05月18日
 JSR株式会社(社長:小柴満信)は、米国の半導体製造技術研究組合であるSEMATECH(セマテック)が米国ニューヨーク州アルバニーにあるナノスケール科学工科大学(CNSE)で行っているEUV (極端紫外線)リソグラフィ技術の開発プログラムに、2010年5月より新たに参加いたしました。

 当社は、このプログラムの中で、EUVリソグラフィ技術を用いて、回路線幅22nm(nmは10億分の1m)以下の微細パターンを形成に必要なフォトレジスト(感光性樹脂)の材料開発およびプロセス開発を、SEMATECHと共同で行います。

 EUVリソグラフィ技術は、現在先端デバイスの製造に用いられているArFエキシマレーザー光(波長:193nm)よりも一桁波長が短い13.2nmのEUV光を用いることから、ArFリソグラフィでは原理的に解像が困難な20nm以下の超微細なパターン形成を可能にする次世代技術です。

 2012年以降に量産が開始される16nmノード以降のデバイス生産を可能にする技術として、EUVリソグラフィ技術は有望視されており、2010年中には複数の半導体製造メーカーで試作機が導入される予定です。

 なお、当社は、以前にもLow-k材料や先端フォトレジスト材料などの開発においてSEMATECHの共同研究プログラムに参加しています。

<CNSEについて>
CNSE(The UAlbany CNSE)は、ナノサイエンス、ナノエンジニアリング、ナノバイオサイエンス、ナノエコノミクスの新規領域の教育、研究、開発に特化した世界初の大学です。約7500平方メートルのクラス1のクリーンルーム棟の中に、300mmウェーハ対応の試作・評価の完全自動化ラインを有しています。  www.cnse.albany.edu

<SEMATECHについて>
1987年設立以来20年以上、SEMATECHは、半導体の研究開発を製造にいち早く転換すべく、グローバルな視点での方向性、柔軟に富んだ協業体制、研究から製造への戦略を開発しています。SEMATECHはさらに、ナノエレクトロニクスや新興技術領域のパートナー企業・機関とともに次世代技術革新を加速させています。  www.sematech.com