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JSR四日市工場への大型天然ガス焚きコージェネレーション設備導入について

企業情報 2010年04月22日
 JSR株式会社(代表取締役社長 小柴満信 以下 JSR)と三菱商事株式会社(代表取締役社長 小島順彦 以下 三菱商事)はこのたび、JSR四日市工場(三重県四日市市川尻町)内で、最新鋭・高効率の大型天然ガス焚きガスタービンコージェネレーション設備(以下、新設コージェネ)の運用を開始しました。

 この新設コージェネは、2009年2月に着工、2010年4月9日に完成したもので、4月10日に運用を開始し、本日4月22日に竣工式をとり行いました。

 今回の新設コージェネ事業では、三菱商事が100%出資で設立した発電事業会社であるMCJエネルギーサービス株式会社(代表取締役社長 根本宏児)が設備を建設し、JSRが運転業務・保守管理を行い、JSR四日市工場に電力と蒸気を供給します。

 JSR四日市工場では従来、石炭及び重油焚き蒸気ボイラーを用いた発電、蒸気供給を行なってきました。今回の天然ガスを燃料とする新設コージェネを稼動させることで、重油焚きボイラーの使用を抑制することが可能となり、重油の使用を大幅に削減できるため、CO2排出量削減などの環境負荷低減が見込まれます。

 JSRは、省エネルギーを通じてCO2排出量削減に努めており、排出絶対量についても削減目標を定めて取り組んでおります。今回のコージェネの導入もこうした取り組みの一環であり、今後も環境負荷低減に努めてまいります。

 また三菱商事は、エネルギー(電熱)調達のアウトソーシングという顧客ニーズを捉え、顧客毎にオンサイト発電事業会社を設立する形態でエネルギー供給事業を展開しており、今後も更なる事業拡大を目指します。

 ※「コージェネレーション」とは、石油やガスなどの一次エネルギーから、動力と熱、あるいは電力と熱のように2種類以上の二次エネルギーを取り出すシステム。熱併給発電、熱電併給ともいう。原動機としてガスタービン、ガスエンジンやディーゼルエンジンを用いて動力や電力を得ると同時に、その排熱を利用して蒸気、温水や冷水を得ることができるため、システム全体としてのエネルギー効率は極めて高い。

○設備全景写真
○設備概要
方  式: 乾式低NOx型ガスタービンを使用した排気助燃方式
型  式: ガスタービン;航空転用開放サイクル二軸型ガスタービン
排熱ボイラー;自然循環単胴形複圧式排熱ボイラー
台  数: 1基
定格出力: 21,900kW(大気温度5ºC)
蒸気量: 75t/h
効  率: 総合効率 80~90%
○設備稼働開始期間
2010年4月10日より商業運転開始
○システム構成図