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JSR、「TABLE FOR TWO(TFT)」に参加
~JSRグループの社会貢献活動推進~

CSR情報 2010年02月22日
 JSR株式会社(社長:小柴満信)は、CSR活動の一環として、2010年2月1日より、当社本社ビルおよび主力工場である四日市工場の社員食堂において、開発途上国の学校給食を支援する「TABLE FOR TWO(TFT)」を導入しました。

 TABLE FOR TWOとは開発途上国の飢餓と先進国の肥満や生活習慣病に同時に取り組む、日本発の社会貢献運動です。世界の67億人の人口のうち、10億人が飢えに喘ぐ一方で、10億人が肥満など食に起因する生活習慣病に苦しんでいるという深刻な食の不均衡を解消するため、創設され、現在ではアメリカにも広がっています。対象となるメニュー(総カロリー約730kcal前後で健康的なメニューであることが条件)を1食購入する毎に開発途上国の給食一食分の20円の寄付金が、TABLE FOR TWOを通じて開発途上国に送られ、子どもの学校給食になります。当社は、この考え方に賛同し、本社ビルでは業者と協同してTFT用の弁当を、また、四日市工場では、社員食堂において専用メニューを設定しました。

 こうした取り組みのほかにも、JSRグループでは、2009年2月に制定した「社会貢献についての基本的な考え方」に基づき、グローバルに活動する企業として、広く社会的課題の解決に貢献していくことを目指し、各種プログラムを実行に移しています(参考資料)。また、社員の社会貢献活動への関心の高さをふまえて、2009年度にボランティア休暇制度を導入したほか、社員の自発的な参画を促進する施策の導入を準備しています。

参考資料:
<JSRグループの社会貢献についての基本的な考え方>
- 企業理念に基づき事業活動を通じて社会に貢献することに加えて、社会の責任ある一員として、社会的要請・社会的課題の解決に積極的に取り組みます。
- JSRグループが事業の基盤を置いている「化学・技術」の知識・技能を活かして、暖かみのある社会貢献活動に持続的に取り組みます。
- 社員一人ひとりが社会と接点を持ち、自発的に社会貢献活動に参加することを積極的に支援します。

<2009年度JSRグループ社会貢献活動の主な取り組み>    **は2009年度新規取り組み
1. 中学校における理科の出前授業
日本の大きな社会的課題になっている「子供の理科離れ」に対して、地域の教育委員会と連携し、中学校で理科の出前授業を実施しています。2009年度は三重県四日市市と茨城県神栖市において実施しました。全ての物質は「分子」からできており、「分子」のつながり方が違うだけで全く異なる性能になること、「分子」のいろいろな組み合わせで作られた素材が身近で使われていることなどを、学校だけではできない実験や教材によって説明し、子供たちの理科に対する興味を引き出しています。

2. 小学校における環境教育
四日市地区では、「こどもよっかいちCO2ダイエット作戦」と称して、四日市市内の小学校において環境に関する出前授業を実施しています。

3. 夏季教職員研修の受け入れ**
四日市市教育委員会と連携して、2009年8月25日に市内の小中学校28名の先生に対して、学校での授業に活かしていただくことを目的に、講義、研究所・工場見学からなる研修会を実施しました。参加された先生方からは、「今後の授業や教材作りに活かしていきたい」という声が寄せられています。今後も継続していきます。

4.エコキャップ運動**
2009年4月より、各事業所において「エコキャップ運動」を実施しています。この運動は通常はゴミとして焼却してしまうペットボトルのキャップを収集し、再資源化業者へ売却することにより得た資金で開発途上国の子供たちにワクチンを届けるというものです。ペットボトルのキャップはポリプロピレン製で、ペット製であるボトルと一緒に捨ててしまうと、リサイクルすることができません。「エコキャップ運動」は、ボトルとキャップの分別を奨励する活動としても有効です。

5.献血活動
日本赤十字社との連携により、工場地区では、定期的に献血活動を実施しています。2009年12月、グループ本社ビルでも初めて献血活動を実施しました。特に12月は血液が不足する時期で、多くの社員が献血したことに対して、日本赤十字社より感謝の言葉を頂きました。2010年度以降も継続していきます。

6.外貨コイン募金**
海外旅行や出張などで手元に残っている外国通貨のコイン・紙幣を、日本ユニセフ協会を通じて世界の子供たちの支援事業に役立てる活動です。例えば10ドルの募金でポリオワクチンなら108回分、学習ノートなら125冊を届けることができます。当社グループの各事業所において、2009年9月より開始しました。

7.各工場での主な取り組み
四日市工場、千葉工場および鹿島工場では、周辺地域の清掃活動を定期的に実施し、地域環境の保全に努めています。また、四日市工場では、交流行事「ハーモニーフェスタ」や工場視察会、千葉工場においても「姉ヶ崎産業祭」への参加や工場見学会などを毎年実施し、地域の皆様との交流を図っています。

8.海外拠点での取り組み事例
海外拠点では所在する地域の実情に応じてさまざまな取り組みを実施しています。ここで、一例をご紹介します。
「ik kyotoプロジェクト」
ベルギーにあるJSR Micro N.V.では、社員に自動車を使わない通勤を奨励しています。
自転車通勤や自動車であっても同乗した場合には、無料の朝食等を提供する制度で、社員の健康増進をサポートするとともに、地球温暖化防止に貢献しています。
この取り組みは、ベルギーの地方政府により始められたもので、プロジェクトの名称は京都議定書にちなんだものです。