JSRグループの企業理念は、「Materials Innovation−マテリアルを通じて価値を創造し、人間社会(人・社会・環境)に貢献します」です。お客様とのコミュニケーションを通じ、お客様のニーズに合った「革新素材」「良い製品」を提供し、より良い社会の実現に貢献していくことは、JSRグループの重要な役割であると考えています。一方、お取引先様とのコミュニケーションを通じて、JSRの事業活動の改善につなげています。
お客様の満足度をアンケート等を通じて、「当社の経営品質」「製品開発」「製品品質」「技術・営業サポート」等の点でご評価いただき、課題改善に努めております。概ね「製品品質」「技術・営業サポート」を中心に高いご評価をいただいておりますが、今後もお客様の声を真摯に受け止め、常に変化する要求品質にお応えできるよう、さらに品質の向上、満足度の向上に努めて参ります。
JSRグループでは、RBA※1をはじめ、お客様からのCSRに関する質問票へ回答し、お客様から信頼される企業を目指しております。
※1 RBA:Responsible Business Aliance(旧EICC)
電子業界のサステイナビリティー向上に向けて取り組んでいる業界団体
エラストマー事業機能性エラストマー部では、国内のお客様に対し、原料動向などを纏めたマーケットレポートを月1回送信し、お客様への情報提供を積極的に行っています。
当社は、インテルが主催する2017年のPQS賞(プリファード・クオリティー・サプライヤー)を受賞しました。PQS賞は、インテルが、その絶え間ない卓越性への追求と確固としたプロフェッショナリズムを備えた事業活動を行う企業を表彰するものです。
インテルコーポレーション 技術製造統括本部 副社長 兼 グローバル・サプライマネジメント担当事業部長のジャックリーン・スタームは「私たちのビジネスは、動的な性質を帯びているため、品質に対して継続的な改善と絶えまない取り組みが求められます。インテルがデータを軸とした企業へと変革していく中、受賞企業は、各社が有する迅速なイノベーションと大胆な戦略でこの困難な挑戦を受け入れてくださっています」と述べています。
PQSの資格を満たすには、供給企業には一年を通じての実績が評価される総合的なレポートで80%以上のスコアが求められます。また、要求水準の高い継続的な改善計画で80%以上を達成し、確固たる品質と事業遂行を提供することも求められています。
2017年11月8日に開催された"Global Supplier Day 2017"にて、半導体大手のInfineon Technologies社のAndreas Heitzer副社長(品質部門のトップ/写真右)より Best Quality Award 2017を受賞しました。同賞は、Infineon社が最も卓越したサプライヤーを表彰するもので、JSR Micro N.V.の長年にわたる高品質の供給体制が評価され栄えある受賞となりました。
左がJSR Micro N.V.社長 Bart Denturck
受賞トロフィー
デジタルソリューション事業に関係する原料を調達しているお取引様に「お互いに協力し、価値を高めながら成長していきたい」というJSRからのメッセージを伝えると共に、今日までの協力に対する感謝をこめ、毎年サプライヤー表彰を実施しています。サプライヤー表彰は、JSR研究所部門、製造技術部門、調達部門、および事業部門が、それぞれの評価項目(新規提案力、供給性、品質、コスト、納期等)に従って評価し、結果をフィードバックします。その中で最も優れているお取引様を表彰します。同時に、この結果を当社内でも共有し、新規製品の開発のための原料検討などの参考にしています。
販売活動強化に向けた代理店との一体感の醸成や問題点の共有化、原料動向の理解、新製品の紹介等による商品知識の向上を目的に代理店会議を2013年から年一回開催しています。また、グローバルで拡販活動に貢献した国内および海外の優秀代理店を表彰しています。
代理店会議の模様
JSRは自由と規律をベースにした風土改革活動に取り組んでいます。風土改革活動は、共育活動、OJT推進活動、コミュニケーション改善活動などで構成されています。「共育活動」は、上司と部下が十分にコミュニケーションを図り、上司は部下に仕事と責任を任せ、部下に考えさせたうえで、共に成長を目指す活動です。「OJT推進活動」は研修を通じてOJT実施の心構えや基本的な考え方を従業員に浸透させる活動です。「コミュニケーション改善活動」は定期的な職場懇談会やグループ懇親会の機会を作る活動です。
また、通常の実績ベースの人事評価では測れないような、いわゆる「縁の下の力持ち」のように業務を堅実に遂行し、組織の円滑な業務遂行をサポートした従業員を「ナイスサポート賞」、チャレンジングな行動で失敗を恐れない風土醸成に貢献した従業員を「ナイストライ賞」の対象として、担当役員が半期ごとに表彰する役員表彰制度を導入しています。
2017 上期 | 2017 下期 | |
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ナイスサポート賞 | 96人 | 100人 |
ナイストライ賞 | 88人 | 90人 |
2004年度より3年ごとにJSRグループ全体で従業員意識調査を行い、会社と職場への満足度、働くモチベーションの状態などを定点観測し、全従業員にフィードバックするとともに、施策の運用や制度設計に反映させています。2010年度から、それまでの調査項目に企業理念、ダイバーシティ、ワークライフマネジメントに関する理解度や浸透度を加え、それぞれの浸透・推進活動に反映しています。2016年度に5回目の調査を実施し、次回は2019年の予定です。
調査結果については当社取締役会で報告しています。直近実施の2016年度調査では、調査回答率96,6%と高い回答率となり、会社の将来に対する関心が高い傾向が分かりました。
また、2010年、2013年調査と比較して従業員満足度が高まっており、風土改革活動や対話を重視した人材育成が一つの企業風土ととなってきたと考えています。
企業理念について考え、役員と直接ディスカッションを実施しています。毎回、自部門や自分自身の業務が、企業理念に基づいてどのように価値を創造し社会に貢献しているのか等について、活発で真摯な意見交換が行われます。また、役員対話会の他、従業員の階層別研修においても企業理念について考える時間を設けたり、従業員同士によるグループワークセッションを行っています。企業理念浸透活動は7年目となります。企業理念体系の認知度および理解度は着実に向上しており、今後も活動を継続していきます。
階層別研修の様子
キャラバンの様子(JSR(株)千葉工場)
JSRでは、CSR、レスポンシブル・ケア(環境や安全)に関する取り組みを全従業員に周知徹底し、それぞれの活動を促進するため、毎年、担当役員をトップとして各事業所を巡回するRC & CSRキャラバンを実施し、活動の成果と今後の課題の共有と意見交換を図っています。
JSR事業所(国内グループ企業を含む) | 開催日 |
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本社 | 2017年10月31日、11月7日 |
四日市工場 | 2017年9月22日 |
千葉工場 | 2017年10月19日 |
鹿島工場 | 2017年9月8日 |
筑波研究所 | 2017年10月11日 |
また、一部の海外グループ企業でCSRキャラバンを開催しています。今後も開催していく予定です。
グループ企業 | 開催日 |
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JSR(株)台湾支店(台湾) | 2017年3月20日 |
JSR Micro Taiwan Co., Ltd.(台湾) | 2017年3月21日 |
JSR(Shanghai)Co., Ltd.(中国) | 2017年3月21日 |
JSR Micro Korea Co., Ltd.(韓国) | 2017年3月22日 |
JSR BST Elastomer Co., Ltd.(タイ) | 2017年4月20日、4月21日 |
その他のCSR意識の浸透策として、グループ企業を含む国内全部門で「CSRレポートを読む会」を毎年開催しています。部門単位でCSRレポートを読み、自部門と社会とのかかわりを考えたり、次年度のCSR目標を立案しています。また、各職場における考え方をCSR部にて分析し、従業員にフィードバックしてCSRへの取り組みに役立てています。
JSRグループは、これまでも地域活動を中心に各種の社会貢献活動に取り組んできましたが、活動を一層本格化させるための指針として、2009年1月に「社会貢献についての基本的な考え方」を制定しました。私たちはこの指針に沿って取り組みを推進しています。
また、2010年には「災害義援金拠出基準」を新たに制定し、災害義援金を拠出する際の判断基準を明文化しました。この基準の制定により基準が明確になり、より迅速かつ公正な拠出が可能になりました。
社会貢献委員会にて、JSRグループが取り組むべき社会貢献活動を検討し、推進しています。
2017年度にJSRグループが実施した、主な社会貢献・地域貢献活動を紹介します。
JSRグループでは、長年に渡って国内および海外拠点で献血活動に積極的に協力して参りました。2016年度には長年献血事業の推進に協力したとしてイーテックが「厚生労働大臣感謝状」をいただきました。
JSR Micro Korea(韓国)は、昨年に引き続き2017年9月にオチャン科学産業団地内の企業と共同で、近所の老人福祉会館を訪問し、果物を寄贈しました。
募金箱(東京地区)
JSRグループでは、東京地区、四日市地区、筑波地区に募金箱を設置し2009年より、公益財団法人日本ユニセフ協会を通じて世界の子どもたちの支援事業に役立てる外国コイン募金活動を継続して行っています。これらは開発途上国の子どもたちの生命と健康、権利を守るためのユニセフの活動に有効に活用されています。
JSRグループ東京地区では、毎年9月の防災の日に合わせ、防災用品・非常食の見直しを行っています。カンパンと水は古いものから順に試食などで差し替えていますが、賞味期限が1カ月以上あれば有効利用できることから、従業員有志から募った試食・試飲用のカンパンと水をフードバンクである認定非営利法人のセカンドハーベスト・ジャパン(2HJ)に寄贈しています。
2HJは、企業や農家、個人から様々な理由で処分されてしまう食品の提供を受け、食べ物に困っている施設や人に届ける活動を行っています。
JSR 四日市工場では、2010年10月から四日市市の障がいを持つ子どもたちの自立支援団体、社会福祉法人「あいプロジェクト」および障害者自立支援施設「たんぽぽ」のアルミ缶回収活動に協力しています。アルミ缶は、多機能作業所におけるアルミ缶つぶしの作業に役立ち、また、アルミ缶回収は、障がいを持つ子どもたちが社会・人と接する良い機会となり、自立の道にもつながります。今後もこのプロジェクトに協力していきます。
PETボトルキャップ回収箱とアルミ缶回収箱(JSR 四日市工場)
JSRグループでは、東京地区、四日市地区、JMエナジーにおいて通常はゴミとして焼却してしまうペットボトルのフタを収集し、再資源化業者へ売却することにより得た資金で世界の子供たちにワクチンを届けるエコキャップ運動を継続して実施しています。
JSRグループ東京地区、四日市地区において2010年2月より、TFTプログラムに参加しています。TFTとはアフリカの子どもたちと食事を分かち合う取り組みです。TFT指定の食事を購入すると、ヘルシーな食事をとれるうえ、1食あたり20円が開発途上国の給食1食分として寄付されます。また、四日市地区では飲料自動販売機を通じた活動(CUP FOR TWO)を継続中です。
特定非営利活動法人国境なき医師団日本のHIV/エイズ治療などの継続的な医療援助活動や、コレラやマラリアなどの感染症対策活動に賛同し、寄付をしています。
当社は、3Dプリンティング技術およびその材料技術を通じた事業展開の一環として、車いす競技用のグローブ開発を進めています。
車いすアスリートの育成、サポート事業を行う一般社団法人ソシオSOEJIMA(代表 副島正純)での製品化検討など、パラアスリートを支援する団体の活動をサポートする中で、2018年6月、同氏が運営する株式会社くくり(代表取締役 副島美幸)に、3Dプリンタ用樹脂FABRIAL®約650kgを寄付しました。寄付した樹脂は車いす競技用のグローブに使用されます。
化学人材育成プログラムは、経済産業省の「化学ビジョン研究会」が2010年4月にまとめた報告書での提言を受け、同年10月に日本化学工業会が創設したもので、日本の化学産業における国際競争力の強化と産業振興の基盤となる若手人材の育成を目的に、化学産業が大学に求める人材ニーズを発信し、これに応える大学専攻とその学生を産業界が支援するプログラムです。当社は本プログラムを通して、優れた取り組みを行っている専攻およびその学生に支援を行っています。
TBSテレビ/CBCテレビ/BS-TBS ミニ番組「未来の起源」提供を通じて、若手研究者を応援しています。
JSRグループでは、国内外の拠点において生徒・学生への教育活動、インターンシップの受け入れ、職場体験の受け入れを継続して実施しており、次世代の育成や教育機会の創出に貢献しています。
2017年9月と11月に、当社四日市工場の従業員が地元の小学校2校あわせて、141名の児童を対象に理科の出前授業を行いました。
また、2017年10月と2018年1月に四日市市と協業で、地元の小学校2校あわせて、111名に対し、「企業から学ぶ地球温暖化対策防止講座」を実施いたしました。
小学校理科授業 | 2017/9/29 | 内部東小学校 | 94名 |
2017/11/9 | 河原田小学校 | 47名 | |
企業から学ぶ地球温暖化対策防止講座 | 2017/10/19 | 塩浜小学校 | 25名 |
2018/1/23 | 内部東小学校 | 86名 |
2017年10月、神栖市立波崎第一中学校において、2年生3クラス(75名)を対象に当社鹿島工場の従業員が「出前授業」を行いました。授業内容は、「ゴムの合成」「弾むボールと弾まないボール」「割れないプラスチック」の3つの実験を行い、JSRのイメージキャラクターである分子くんを用いて、素材の癖と分子の関係をわかりやすく説明しました。
四日市工場は、近隣にある高校から9名の職場体験を受け入れました。工場見学やミニチュアプラント実習などを通じて、工場での仕事内容や安全対策を学んでもらいました。
ミニチュアプラント運転実習の様子
安全体感実習の様子
当社千葉工場の技術者が産学連携強化事業※の一環として、日本大学生産工学部にて講義を毎年実施しています。2017年は10月26日に「ゴムの性質と製造方法の概要、品質保証とは?」を講義し、多くの学生の方に参加頂きました。
※ 市原市が推進する「産業界と学校の連携強化事業」
JSRグループおよびJSR労働組合が協力し、2014年より国際協力NGOジョイセフの「想い出のランドセルギフト」活動に参加しています。使われなくなったランドセルを、アフガニスタンの教育の機会に恵まれない子どもたちに寄贈し、就学に役立てる活動です。子どもたちが学校で学び、読み書きができるようになることで、自分や家族の健康を守る知識や情報を身につけられるようになることを目指しています。2017年度もランドセルと鉛筆やノートなどの文房具を寄贈しました。社員一人ひとりが取り組める社会貢献活動として今後も継続していきます。
JSRグループでは国内/海外拠点ともに近隣道路や海岸、河川等の清掃活動を継続して実施しています。
JSR BST Elastomer (タイ)が「オーシャン・コンサーバンシー」というアメリカの非営利団体が主催する国際海岸クリーンアップ活動 ( International Coastal Cleanup: ICC) 」に昨年に引き続き参加しました。2017年は75名の従業員とその家族が参加し、同じ工業団地に拠点を置く他企業、地元企業、教育機関、コミュニティのボランティアと協力してメーラムプン・ビーチとナムリン・パユン・ビーチを清掃しました。
この活動は毎年9月の第3土曜日に世界中で開催され、各国のビーチ、湖、海、川の清掃を行うものです。世界91ヶ国で総勢約50万人もの参加者が清掃活動を行う、世界で最も大きい海洋保護活動の一つとされています。
当社四日市工場は、三重県鳥羽市にある離島、答志島の海岸の清掃活動に参画しています。
本活動は2012年度より毎年継続して開催されており、三重県産業廃棄物対策推進協議会に加盟している企業・団体と三重県の環境行政が参加しています。当社四日市工場は、本協議会で役員企業を務めています。
2017年10月、当社四日市工場は三重県主催の「みえリーディング産業展2017」に出展いたしました。
この産業展は先端分野から地域密着型の産業まで、多様な分野の企業や団体を一堂に集めた三重県内最大級の産業展示会であり、今回で15回目の開催となりました。当社のブースには、県庁、市役所関係者、企業(出展者含む)、学生、一般の方が訪れていただき、広く皆さんにJSRグループを知っていただく良い機会になりました。
一般社団法人日本化学工業協会(以下、日化協)RC委員会は、RC活動の一環として、全国で地域対話会を開催し、製造や研究拠点の近隣にお住まいの方々をはじめ、教育関係者、行政、各種団体の方々にご参加いただいています。参加企業の紹介や日頃の安全・環境に対する取り組みを地域の皆さまにわかりやすく説明し、理解と安心を深めていただく一方、地域の皆さまが抱いている不安や疑問点等にお答えしております。2016年度は四日市地区、鹿島地区で開催され、鹿島地区においては代表幹事会社として運営に貢献いたしました。次回は2018年度開催に開催予定です。
レスポンシブル・ケア 四日市地区地域対話会(2016年度開催)
四日市地区では近隣にお住いの方々とJSRグループ従業員やその家族との交流の場として「JSRグループハーモニーフェスタ」を毎年開催しています。地元の恒例行事となっており、2017年度は1,800名程が参加しました。会場はスポーツやゲーム、サッカー教室、工作コーナーなど様々な催し物で賑わいました。また、ステージでは踊りのパフォーマンスや四日市市内の中学校吹奏楽部による演奏などを披露していただきました。
茨城県常総市にある大塚戸芸能保存会は、綱火(つなび)という江戸時代から伝承される民俗芸能の伝承に努めています。綱火とは、あやつり人形と仕掛花火とを結合させた民俗芸能であり、空中に張りめぐらせた綱により花火のついた人形(で木く偶)を操作し、芝居を演じるもので、大塚戸町では、町内の一言主(ひとことぬし)神社の例大祭当日に毎年奉納され、公開されています。エラストミックスはこの保存会へ寄付をし、民俗芸能の伝承に貢献しています。
2018月2月22日、JSR株式会社の本社にて昨年に引き続き「東北復興応援マルシェとJSRトレーディング ワイン即売会」を開催しました。この催しは、東日本大震災で被災した東北3県(岩手、宮城、福島)の物産販売とJSRトレーディング株式会社の直輸入ワイン試飲即売会とがコラボレートしたJSRおよびそのグループ企業であるJSRトレーディングの共同CSR企画です。東北3県から7の事業者が出店くださいました。社内外から数百名が来場し、出店者とコミュニケーションをとりながら買い物を楽しんでいただきました。開始早々に売り切れ商品が出るなど大盛況となりました。東日本大震災から約6年経過し、被災地は事業推進段階に移行しつつあります。その一方で未だ7.5万人以上の方が避難しており※、復興への道のりは緒に就いたばかりです。JSRグループは事業活動を通じた社会貢献に加えて、社会の責任ある一員として今後も社会的要請・社会的課題の解決に積極的に取り組みます。
※ 避難者数は2018年1月16日現在(復興庁2018年1月30日発表)
協力:平成29年度 復興庁被災者支援コーディネート事業事務局 (株)三菱総合研究所
JSRでは、社員一人ひとりが社会との接点を持ち、自発的に社会貢献活動に参加することを積極的に支援しています。社会貢献活動のために休暇が必要な場合は、ボランティア休暇として年間通算5日まで有給休暇を取得できます。
2018年12月 追記
経営の効率化、透明性、健全性の維持・向上により継続的に企業価値を創造し、株主の皆様にとって魅⼒ある企業の実現を⽬指しています。
当社は、長期的視点に立って研究開発の強化に努め、新たな事業展開により競争力強化を図り、業績を持続的に向上させることが最も重要な課題であると考えています。
また、信頼され魅力ある企業体質の構築を目指し、コーポレートガバナンスの強化充実に取り組んでいます。独立した立場の社外取締役と社外監査役を選任することで、経営の透明性、健全性を高めるとともに、経営の監視・監督機能の強化を図っています。
株主の皆様への責任を果たすため、次の行動規範を定めています。
JSRグループは、株主・投資家の皆様にきめ細かなIR活動を行い、経営状況と会社の方針について迅速かつ正確にお伝えするよう努めています。
株主総会パネル展示
JSRグループの定時株主総会では、株主総会集中日を避けた早期開催、株主総会招集通知の早期発送、インターネットによる議決権行使の採用、機関投資家向け電子議決権行使プラットフォームへの参加、ホームページへの和文および英文招集通知の掲載、スマートフォン対応などを実施し、株主の議決権行使を円滑にするための取り組みを推進しています。
また、株主総会の招集通知添付書類については、法定記載事項以外に当社製品や中期経営計画の概要などの参考情報の記載の充実、グラフや写真の活用、カラー印刷等により、わかりやすいものにするよう工夫しています。
さらに、株主総会の会場では会社紹介パネルの展示や画像と音声を用いた事業概況の説明、社長による中期経営計画の説明など、当社への理解が深まるように工夫しています。
IRミーティング
四半期ごとに決算説明会を実施しているほか、機関投資家・アナリスト向けセミナーの開催など、株主・投資家の皆様と幅広く双方向のコミュニケーションを図っています。
2017年度は、機関投資家アナリスト向けセミナー(説明会)に複数回参加しました。その他、国内外の投資家と年間約250回ミーティングを行っています。コミュニケーションにより得られた意見や質問は、定期的に経営陣にフィードバックしています。
また、当社グループの事業活動のグローバル化の進展を踏まえ、資本市場における財務情報の国際的な比較可能性向上を目的とし、2018年3月期からIFRS※を任意適用しました。
※ 国際会計基準
2018年2月21日、証券会社アナリスト・マスコミを招待してJSRグループのライフサイエンス事業についての説明会、および、慶應義塾大学医学部との協同研究施設であるJSR・慶應義塾大学 医学化学イノベーションセンター(JKiC)見学会を開催しました。
ライフサイエンス事業説明会では、当社における同事業の位置づけや戦略、顧客市場であるバイオ医薬市場の状況、および、買収などによりグローバルに拡大しているグループ会社の連携などを紹介しました。また、慶応義塾大学医学部構内に建設したJKiCの見学会では、設備や研究内容の紹介を行い、出席者に理解を深めていただきました。
ホームページでは株価やニュースなど、タイムリーな情報提供を行っています
JSRグループの最新の財務・業績関連情報をお伝えするために、ホームページに「投資家情報(IR)」を掲載しています。IR最新情報やニュースリリース、最新の株価情報が見やすく表示されるほか、決算資料、アニュアルレポート、IRニュース、当社株式関連情報、株主総会関連資料、個人投資家向け企業情報などのIR資料を掲載し、わかりやすくタイムリーな情報の提供に努めています。
各年度の財務報告や、経営・事業の状況についてまとめたアニュアルレポート(英語版のみ)を毎年発行しています。
http://www.jsr.co.jp/ir/annual_report.shtml
JSRグループの製品が、社会の様々なところで素材、部材として使用されているということを株主の皆様に理解していただくために、わかりやすい解説冊子『こんなところにもJSR』を毎年制作しています。エコタイヤ、スマートフォン、ライフサイエンスといった先端分野におけるJSRグループ製品の関わりについて、毎回テーマを決めて紹介しています。
当社は、環境省が進めている「環境情報開示基盤整備事業」に参加し、情報を開示しています。
JSRの株主数は、2018年3月31日現在14,811名で、所有者別の株主構成はグラフの通りです。
※ 持株比率は、発行済株式の総数から自己株式数(3,534,779株)を減じた株式数(222,591,366株)を基準に算出し、小数点第3位以下を四捨五入して表示しております。