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ESG指数、SRI指標と銘柄への組み⼊れ

JSRグループのCSR CSRマネジメントと推進体制

JSRグループは、企業理念「Materials Innovation — マテリアルを通じて価値を創造し、人間社会(人・社会・環境)に貢献します。」に立脚して様々なステークホルダーとの良好な関係を築き、信頼され、必要とされる企業市民となることを目指しています。そのために企業理念を実践する経営とCSRを一体のものと捉え、社会的重要課題の解決に取り組んでいます。

1.CSRマネジメントと推進体制

JSRは、代表取締役直属のCSR会議を設置して、JSRグループのCSRを推進しています。CSR会議のもとには、「企業倫理委員会」、「レスポンシブル・ケア(RC)推進委員会」、「リスク管理委員会」、「社会貢献委員会」の4つの委員会を設置して、CSR会議は、これら4つの委員会の活動を統括・指導し、年4回の定例会議と臨時会議を通じてCSRマネジメント強化と推進に努めています。

CSR会議は、CSR担当執行役員が議長を務め、製造、製造技術、環境安全、研究開発、人材開発、経理、財務、経営企画、広報、法務、総務、エラストマー事業、合成樹脂事業、デジタルソリューション事業、ライフサイエンス事業を担当する執行役員に加えて上記の4つの委員会の事務局も参加し、当社グループのすべての事業と機能に亘る体制をもって運営しています。
その活動内容と成果に関しましては、CSRレポートに掲載して情報開示を行い、お客さまの信頼感、製造拠点や研究拠点の近隣にお住まいの方々の安心感を得られるよう注力しています。
CSRレポートについては第三者検証を受審することで、内容の信頼性・透明性の向上にも努めています。

CSR推進体制

① 企業倫理委員会

JSRグループは、経営理念の実現を支える経営方針のひとつである「ステークホルダーへの責任」を果たすための行動規範として「JSRグループ企業倫理要綱」を定め、総務担当執行役員を委員長とする企業倫理委員会を設置し、企業倫理活動を実践・推進しています。
企業倫理委員会では、JSRグループの日々の企業活動において遵守すべき行動指針の周知徹底を図るとともに、毎年定期的に遵守状況の確認を行い、継続的な改善に努めています。
また、内部通報制度に関しましては、従業員向けには、企業倫理委員会を窓口とする社内ホットライン、弁護士を窓口とする社外ホットライン、英語・中国語・韓国語・タイ語でも対応可能な社外ホットラインがあり、取引先向けの社外ホットラインも導入しています。

② レスポンシブル・ケア(RC)推進委員会

JSRグループは、「持続的発展を可能とすること」を企業の責務と考え、レスポンシブル・ケアに取り組んでいます。経営の基本となる重要課題と位置づけ、環境安全担当執行役員を委員長とするレスポンシブル・ケア推進委員会を設置し、レスポンシブル・ケアに関する全社的活動の効果的な推進を図っています。
推進委員会では、レスポンシブル・ケアに関する計画承認、活動結果の評価・検証を行い、事故災害の撲滅、環境負荷低減、化学品管理、製品安全等についてのレベルの維持・向上に努めています。

③ リスク管理委員会

JSRグループは、重大な危機の発生を未然に防ぐこと、及び重大な危機が発生した場合に、事業活動への影響を最小限にとどめることを経営の重要課題と位置づけ、「リスク管理規程」を定め、経営企画担当執行役員を委員長とするリスク管理委員会を設置しています。リスク管理委員会では、顕在化した危機及び潜在的な危機に応じた対応方針・対応計画の継続的改善を推進しています。

④ 社会貢献委員会

JSRグループは、広報担当執行役員を委員長とする社会貢献委員会を設置しています。社会貢献委員会では、「社会貢献についての基本的な考え方」を拠り所に、新たな活動の検討や既存活動の取り組みを推進しています。

(1)JSRグループ企業倫理要綱

「経営方針 — ステークホルダーへの責任」に掲げる「顧客・取引先への責任」「従業員への責任」「社会への責任」「株主への責任」のそれぞれについて、JSRグループの役員、従業員(社員、嘱託社員、契約社員、パート社員、派遣社員)一人ひとりが遵守すべき行動規範を「JSRグループ企業倫理要綱」に定めています。

(2)安全、環境、品質、製品安全、化学品管理に関する基本的な考え方

  • 安全:
    無事故、無災害の操業を続け、従業員と地域社会の安全を確保し、
    社会との共生を図ります。
  • 環境:
    製品の開発から廃棄までの全ライフサイクルにわたり環境負荷を低減し、
    環境の保全に努めます。
  • 品質:
    顧客が満足し、且つ安心して使用できる品質の製品とサービスを提供します。
  • 製品安全:
    原料から製品までの安全性を確認し、関係する全ての人々の健康保護と財産の保全に努めます。
  • 化学品管理:
    グローバルに統一された様式を用いて、サプライチェーン全体での管理を指向し、法規制対応に加え自主的取り組みを推進します。

(3)リスク管理についての基本的な考え方

  • 重大な危機の発生を未然に防ぐこと、および重大な危機が発生した場合に、事業活動への影響を最小限にとどめることを経営の重要課題と位置づけ、リスク管理委員会を設置し、リスク管理活動を推進しています。

(4)社会貢献についての基本的な考え方

  • 企業理念に基づき事業活動を通じて社会に貢献することに加えて、社会の責任ある一員として、社会的要請・社会的課題の解決に積極的に取り組みます。
  • JSRが事業の基盤を置いている「化学・技術」の知識・技能を活かして、暖かみのある社会貢献活動に持続的に取り組みます。
  • 社員一人ひとりが社会との接点を持ち、自発的に社会貢献活動に参加することを積極的に支援します。

(5)税務に関する基本的な考え方

JSRグループでは、CFO(最高財務責任者)が下記考え方を支持しています。

  • JSRグループでは、移転価格税制・タックスヘイブン対策税制含め、各国の法令に則って適正に納税を行います。

(6)人権についての基本的な考え方

  • 個人の人権と人格を尊重し、性別、年齢、国籍、民族、人種、出身、宗教、信条、社会的身分、身体障害、性的指向等を理由として雇用、労働条件で差別を行いません。
  • あらゆる取引において、経済合理性に基づく透明で公平な取引を行うことを基本に、サプライチェーン全体で法令遵守、資源保護、環境保全、安全、人権等の社会的責任にも配慮します。
  • 世界人権宣言等、国際的に宣言され、また各国の憲法や判例で保障された基本的人権を尊重・擁護し、基本的人権を侵害しません。

(7)調達についての基本的な考え方

  • 取引にあたっては、持続可能な社会に向けて、安全、人権、法令遵守、資源保護、環境保全、生物多様性などに十分配慮します。
  • 紛争鉱物に関しては、直接的および間接的な使用も一切認めません。

2.JSRグループを取り巻く主なステークホルダー

JSRグループを取り巻く主なステークホルダー「全ての起点は社会からの期待」との認識のもと、自分勝手な判断基準に陥ることのないよう、ステークホルダーとの対話を重視しています。

JSRグループを取り巻く主なステークホルダー

経営方針 —ステークホルダーへの責任

顧客・取引先への責任

JSRグループの全顧客・取引先に対する責任です。
  • 移り変わる時代の多様な材料ニーズに応えるため、変化への挑戦と進化を絶やしません。
  • 顧客満足の持続的な向上を目指します。
  • 全ての取引先に誠意をもって接し、常に公正・公平な取引関係を維持し続けます。
  • サプライチェーンにおける環境・社会に配慮し続けます。

従業員への責任

JSRグループ全社員に対する責任です。
  • 社員一人ひとりは公平な基準に基づき評価されます。
  • 社員には常に挑戦する場を提供し続けます。
  • 社員にはお互いの人格と多様性を認めあい、共に活躍する場を提供し続けます。

社会への責任

我々が生活し、働いている地域社会、更には全世界の人間社会に対する責任です。
  • 地域社会の責任ある一員として環境・安全に配慮した事業活動(レスポンシブル・ケア)を行い続けます。
  • 地球環境負荷低減を含めた地球環境保全のニーズに対し、環境配慮型製品を提供し続けます。
  • 製品ライフサイクル全体から発生する環境負荷の削減に努めるとともに、環境安全配慮を行い続けます。
  • 事業活動を通して、生物多様性の保全に積極的に貢献し続けます。

株主への責任

株主全体に対する責任です。
  • マテリアルを通じて事業機会を創出し、企業価値の増大を目指します。
  • 経営効率の向上を常に行います。
  • 透明性が高く健全な企業経営を行うことにより、株主に信頼される企業となります。