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CSRレポート2014

グローバル各社の活動ハイライト

JSRグループでは、企業理念体系やCSR、中期経営計画をグローバルで共有しつつ、国・地域ごとに異なる課題やニーズに応じた取り組みを進めています。
2013年度、特に注目すべき活動を行った海外グループ会社をご紹介します。

JSR Micro, Inc.(米国)

品質保証活動

会社設立以来、環境や社会に配慮したビジネスを行ってきました。JSRグループの一員として責任のある行動をとっていくことを基本とし、CSRを義務として捉えずに、ビジネスをより効率的、効果的に行う手段として、また新事業創出の機会として捉え、積極的に取り組んでいく方針です。

BCP訓練

GLOBAL QA活動の一環として、JSR Micro Inc.(米国)、JSR四日市工場、JSRマイクロ九州、JSR Micro N.V.(ベルギー)は協働でBCP訓練を実施しました。ファイン製品を製造する4事業所のいずれかが生産できなくなり他の拠点で生産する場合等を想定し、どのステップに時間がかかるか、どこにネックがあるか等の問題点を洗い出す訓練です。日頃生産していないグレードを急遽生産する場合何日程度で生産可能か、生産・製品の規格標準類のやりとり、輸出入手続き等、これまでの机上訓練に加えて一部実際に製品を生産しての訓練も行いました。これらのBCP訓練の活動は米国の顧客からも高く評価されています。
※BCM:Business Continuity Management/BCP:Business Continuity Plan
企業が大規模自然災害、爆発・火災、テロ攻撃など企業の存続を危うくするレベルの緊急事態に遭遇した場合において、重要な事業の継続あるいは早期復旧を可能とするために、平常時に行うべき活動や緊急時における事業継続のための判断基準、行動指針などを取り決めておく計画をBCPといい、そのBCPをPDCAによって継続的に運用、改善していくマネジメントシステムをBCMという。

従業員による環境復元ボランティア活動

ボランティアボランティアに参加した従業員

地域のボランティア活動への従業員参加を推進しています。2013年度は、サンフランシスコ湾沿いの湿地に土着の植物を植えたり海岸清掃を通じて環境復元・生物多様性の保全に貢献する活動を行ったり、地域で優良な情報を提供している公営放送の運営資金集めにも協力しました。


環境にやさしい建築デザイン

leed

米国には「LEED(Leadership in Energy and Environ mental design)」という環境にやさしい建築物の普及を目的とした環境性能評価システムがあります。2013年4月に建築した新社屋は、この指標に基づいて設計しました。建物の省エネはもちろん、建築材料のリサイクル率向上やエコカーの駐車スペースの確保などを行った結果、LEEDシルバーの認定を受けました。


省エネへの取り組み

省エネ目標を設定して取り組んでいます。
製造現場では、ボイラーや冷却装置を節電型に変更し、冷蔵倉庫の壁には断熱フォームを塗布しました。その他、人感センサー付ライトへの変更や、冷房効率を考えビルの屋上を白く塗る等の工夫を凝らして取り組んでいます。

ゴミの減量への取り組み

排出したゴミのRecycleに継続的に取り組み、2013年度は97%以上のRecycleを達成しました。次の目標は、Reduce(Recycleも含めたゴミのトータル量の低減)です。トイレの手拭紙を除去して乾燥機に変更したり、休憩室で提供している紙皿、プラスチックのナイフ・フォーク・スプーンを洗って再利用できるものに変更する等、着実に成果をあげています。

節水への取り組み

節水プロジェクトを立ち上げて取り組んでいます。2009年度に芝生を削減してウッドチップ敷きにすることで、芝生削減前に比べて30〜40%の節水が可能になりました。その後も同レベルの節水を維持しています。
その他にも、製品のボトル洗浄機の改造、節水トイレへの変更、すべての蛇口にエアレーターを取り付ける等により、節水を行っています。

CSRレポートが優秀レポートに選定

JSR Micro,Inc.CSRレポート

2013年3月、JSR Micro, Inc.が独自にCSRレポートを発行しました。
2012年初頭「ソーシャルネットワーク」と命名したプロジェクトチームを結成し、環境や社会へビジネスが与える影響について多くのリサーチを行い1年をかけて発行に漕ぎ着け、Corporate Register.comの初発行したレポート部門で10位に選ばれました。
本レポートを「責任ある企業市民として環境や社会へ配慮したビジネスを行う」というJSR Micro, Inc.のサステナビリティの礎とし、今後も積極的にCSR活動を推進していきます。

※CSRレポートをオンラインで紹介している世界最大級のサイトで、世界中の企業の中から毎年優秀なレポートを選定


ボランティア人事部長
Phyllis Moracc

2012年CSRプロジェクトを立ち上げ、2013年4月に当社独自のCSRレポートを発行しました。プロジェクトを立ち上げた当初は知識も不足しており、右も左もわからない状態でしたが、チームが一丸となって学び、啓発活動を行うことにより、サステナビリティは当社の企業文化の一部として定着してきました。トップによるコミットメントのもと、次世代のために地球環境を守る大切さを全従業員が理解し、環境問題への取り組みや地域でのボランティア活動を行っています。


JSR Micro Taiwan Co., Ltd.(台湾)

台湾では99%以上のエネルギー源を輸入に頼っているため、省エネ・低炭素化を特に重要な課題と捉えています。スピードと柔軟性をはじめとする台湾企業の強みと、先端材料技術力や組織力などの日本企業の強みを合わせ持つ力強いメーカーを目指して、努力を続けていきます。

ISO14064-1認証の取得

2013年にISO14064-1:2006を取得し、温室効果ガスの排出量を適宜モニタリング(算出)できる仕組みを導入しました。定期的な検証を継続し、今後はその検証結果を活用した削減活動を企画・推進していく予定です。

安全衛生に対する取り組み

TOSHMS全国労工安全衛生団体提携組織
優良表彰の盾

2013年10月、台湾行政院労工委員会から「全国労工安全衛生団体提携組織2012年度優良業者」を受賞しました。 他社に先駆けてTOSHMS(Taiwan Occupational Safety and Health Management System)を導入し、安全衛生体制を推進していること、工事前の事前安全評価と入門教育の徹底、職場における心身両面の健康促進活動の実施など、安全衛生に対する継続的な取り組みが高く評価されました。その結果、台湾全体から選ばれた優良業者19社のうちの1社となりました。


産学連携の推進

工場見学工場見学に訪れた大学生成功大学成功大学での講演

近隣の大学が実施している企業訪問講座に協力するなど大学との交流を継続的に行い、次世代人材の育成に取り組んでいます。 2013年度は60名を超える台湾・日本の学生を招いて事業紹介や工場見学等を実施しました。また、大学での講演等も行い、次世代人材の育成に貢献しています。

陳怡樺管理本部
陳 怡樺
(Rika Chen)

2010年から、社内報や全社集会などでCSRに関する知識やJSRグループの活動などを紹介してきたことで、従業員のCSRに対する意識浸透は少しずつ向上してきています。これからも当社なりの環境負荷低減・安全推進を中心とした活動を、引き続き行っていきます。


JSR BST Elastomer Co., Ltd.(タイ)

ミッションと企業理念の策定

STEP

従業員が楽しく誇りを持って働き、そして組織的にも優れたパフォーマンスを発揮する為に、会社設立2年目となる2013年度は企業ミッション“Organization of Excellence”と企業理念“STEP”、そしてスローガン“STEP for Growing Great”を策定しました。さまざまな社内イベントやニュースレター、教育を繰り返しての浸透活動を行い、従業員間のコミュニケーションを促進しています。


天津国成橡膠工業有限公司(中国)

取引先様から「優秀供給社賞」などを受賞

優秀供給社賞

重要な取引先である天津星光橡塑有限公司より「優秀供給社賞」と「品質進歩賞」(2013年3月)を、また天津豊田合成有限公司より「特別功労賞」(2013年4月)をいただきました。特に「優秀供給社賞」と「品質進歩賞」は、多くのサプライヤーのうち3社だけが受賞できた栄誉ある賞です。


捷和泰(北京)生物科技有限公司(中国)

価値観の多様性を受容するためのコミュニケーション

技術交流会2013年6月28日に行われた技術交流会の様子

異なるバックグラウンドを持つ中国と日本の従業員たちが集まっているため、従業員同士が互いに価値観の多様性を受け入れることが重要となっています。JSRやJSRライフサイエンス(株)への海外研修、社内技術交流会やジョブローテーションなど、担当業務以外の潜在能力を活かす機会を設けて、従業員間のコミュニケーションを活発にする取り組みを行っています。


JSR Micro N.V.(ベルギー)

“ik kyoto”キャンペーンの実施

技術交流会参加した従業員

2013年5月1日から9月30日までの5カ月間、8年目となる“ik kyoto”キャンペーンに取り組みました。この取り組みは、当該期間中に環境にやさしい通勤交通手段(自転車、公共交通機関、相乗り、在宅勤務等)を活用することによりCO2排出量の削減を図るというものです。2013年度は従業員の40%が参加し、4,988キロ分のCO2排出を削減することができました。


Health Indexを導入

継続的な職場環境の改善と、従業員の高い健康レベルの維持や増進を目的に、Health Indexの導入を開始しました。
これは、重要な健康指標をカバーする健康診断の受診を全従業員に促し、健康の維持や増進に向けたアドバイスを提供しつつ、診断結果に応じて外部専門機関(病院、健康増進センター等)から個別指導が提供されるというものです。
このようなHealth Indexの導入により、個々人の主体的な健康レベルの維持、改善、予防策の実施を可能にします。

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