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CSRレポート2013

地球温暖化防止への取り組み

地球温暖化防止に向けての取り組み

エネルギー使用量

JSRは、レスポンシブル・ケア推進委員会において、環境自主保全中期計画を定めており、この中で地球温暖化防止対策としてエネルギー削減に関して原単位の目標を定めています。目標達成のため、省エネルギーおよび省資源を目的として「E-100plus」プロジェクト活動を全社で推進しています。 2012年度は、2011年度に引き続き、エネルギー原単位削減目標を達成することができましたが、今後も検討を継続し、省エネルギー推進に努めていきます。

エネルギー削減目標

エネルギー原単位を1998年度基準として年平均1%削減(改正省エネ法※1に基づく自主基準)
(2012年度以降維持・管理)

※1 エネルギー使用の合理化に関する法律 エネルギー使用量および原単位指数

二酸化炭素排出量

JSRは『環境保全自主中期計画』において、二酸化炭素排出量削減目標を定め、省エネルギー活動を通じて温暖化ガス削減に向けた活動を進めています。

二酸化炭素削減目標

3工場トータルの二酸化炭素排出量を1990年度対比6%削減体制確立(2012年度)
(実効は2013年度)

2012年度は鹿島工場(鹿島南共同発電)での燃料転換や四日市工場での汚泥脱水設備の導入など、省エネ技術の高度化に取り組み、『3工場トータルの二酸化炭素排出量を1990年度対比6%削減体制』を確立しました。これらの取り組みにより、2012年度の二酸化炭素排出量は当初、1990年度対比で約5.1%の削減を見込んでいましたが、東日本大震災による原発停止による影響や生産量増等の影響により、二酸化炭素排出量は約2.2%の削減となりました。2013年度は鹿島工場(鹿島南共同発電)での燃料転換や四日市工場の汚泥脱水設備のフル稼働等により、1990年度対比で約7.1%の二酸化炭素排出量削減を見込んでいます。

二酸化炭素排出量削減対策の事例紹介
事例1:天然ガス焚きガスタービンコージェネレーション設備導入による二酸化炭素排出量削減
2010年4月に四日市工場に天然ガス焚きガスタービンコージェネレーション設備を導入しました。燃料として天然ガスを使用することで従来の石炭および重油焚き蒸気ボイラーおよび復水蒸気タービン設備と比較して、2012年度は二酸化炭素排出量を約2万9千トン削減することができました。
コージェネ設備
事例2:汚泥燃料化による二酸化炭素排出量削減
2012年12月に四日市工場に汚泥乾燥装置を導入しました。四日市工場では、総合排水処理場から排出される汚泥を、含水率80%まで脱水機で脱水し、焼却炉2基で焼却処理しています。この含水率80%の汚泥を焼却処理するためには、約800℃で燃焼する必要があり、助燃材として重油を使用します。今回導入した汚泥乾燥装置で汚泥を含水率20%まで乾燥させ、燃料化することで助燃材の使用が不要になります。また、汚泥容量も従来の約1/5に減少するため、焼却炉1基を停止することができ、年間約1万5千トンの二酸化炭素削減が見込まれます。
汚泥乾燥装置
CO2排出量

物流の環境対策

輸送の効率化

輸送における環境対策として、2006年度の改正省エネ法に従い、特定荷主として輸送エネルギー削減の取り組みを計画的に行っており、ローリーの大型化やトラックからの鉄道・船輸送化を進め、平均で年間1%以上の輸送エネルギー原単位の削減に取り組んでいます。
2012年度も、製品・原料の鉄道・船輸送化を推進してきましたが、原料輸送量の減少による船舶輸送比率の低下によりエネルギー原単位は前年同水準を維持する結果となりました。
但し、2006年からは、輸送エネルギー原単位で5.6%の削減を達成しています。

輸送にかかわる各データ 
年度 2008 2009 2010 2011 2012
輸送量(百万トンキロ※4 480 427 479 473 471
鉄道・船輸送比率(%) 84 85 84 83 82
エネルギー使用量(kℓ:原油換算) 8,780 7,681 8,729 8,726 8,655
エネルギー原単位(kℓ/千トンキロ※4 0.0183 0.018 0.0182 0.0184 0.0184
二酸化炭素排出量(トン) 22,400 19,600 22,100 22,200 21,900

※4 トンキロ:[貨物重量(トン)]×[輸送距離(キロ)]

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